◆あなたに贈る日めくり人間革命◆
※今日一日このスピーチの実戦を心がけてください。
あなたの人間革命に乾杯!
◇不退の信心◇
第1115回
2016-01-13
行き詰まったら「貫け!」
<「貫け!」とは>
題目をあげていこう、
一人また一人に語っていこう!
「春の喜び」──それを知るのは、「冬のつらさ」を知る人だけである。人生も同じである。
スイスの哲学者ヒルティ(1833~1909年)は、『眠られぬ夜のために』の著者として有名である。彼は言った。
「喜びとはなんであるかを知る者は、元来、多くの苦しみを耐え忍んできた人々のみにかぎられます。自余じよ(その他)の人々は、真の喜びとは似ても似つかぬ単なる快楽を経験しているにすぎないのです」(『不幸における幸福』岸田晩節訳、『ヒルティ著作集』7所収、白水社)
苦労をしていない人に、「本当の喜び」はわからない――そのとおりである。
これまでの背信者、反逆者、退転者。彼らは全部、学会を利用しながら、本当の苦労を避けていた。弘教の苦労も、広宣流布のさまざまな苦労も、個人指導の苦労も、機関紙拡大の苦労も、本当にはしていない。全部、自分のエゴゆえの学会利用であり、最後は行き詰まって自滅していった。
苦労しないから、成長もなく、真実の信仰の喜びもわからなかった。
ヒルティは言う。
「人生の幸福は、艱難が少ないとか無いとかいうことにあるのではなく、それらのすべてを常勝的にかがやかしく克服するにある」(『眠られぬ夜のために』小池辰雄訳、同著作集4所収)
あらゆる困難を悠々と乗り切っていく、そこに人生の幸福はある、と。仏法の煩悩即菩提にも通じる人生観である。
世間には、苦労しないで、うまく泳いでいる人たちがいる。楽して得をしよう、偉くなろう、と。しかし、その結末が幸福かどうか。虚飾は、いつかはげる。見栄は、いつか行き詰まる。
自然の世界では、冬は必ず春となる。人間の世界がそうなるには何が必要か。ヒルティは叫ぶ。
「貫け! この短言は、内的生活の危機にあたっていくたびとなく、ほとんど魔術的な効力を発揮するものである」(同前)
貫け! 持続せよ! どんな困難があろうと、貫いていけ!
この一言の中に、一切がある。これが彼の結論であった。彼は呼びかける。
──知性が眠りに落ちそうな時。また、けだるい気分に負けそうな時。その時こそ「貫け!」。この短い言葉は、健全な意志に衝撃を与え、目覚めさせる。そして高貴な魂は再び自由になって、真実に向かい、正義に向かって動くであろう。ゆえに、あなたが、むなしさやけだるさに「縛られている」と感じたら、その時こそ「貫け!」。
組織のこと、仕事のこと、人間関係のこと──当然、悩みや、行き詰まりはあるであろう。その時こそ、「貫け!」。前進を貫いて、自分で自分を勝利させる以外に道はない。
生きることが、何となくもの憂く感じられることもあるかもしれない。
何かに「縛られている」ように感じる時。
すべてが受け身になっている時。
何となく迷いが感じられる時。
その時こそ、受け身の一念を逆転させて、「さあ、この道を貫こう!」「きょうの使命を貫こう!」。こう決めていく時に、その一念の中に、真実の「春」が到来する。花が咲いていく。
「貫く」。それは私どもでいえば、題目をあげていこう、一人また一人に語っていこうという実践である。
1995年6月28日 第九十回本部幹部会
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