◆あなたに贈る日めくり人間革命◆
※今日一日このスピーチの実戦を心がけてください。
あなたの人間革命に乾杯!
◇宿命転換◇
第0652回
2014-07-22
宿命転換の原理(7)
<『宿業はかりがたし』>
『又過去の謗法を案ずるに誰かしる勝意比丘が魂にもや大天が神にもや不軽軽毀の流類なるか失心の余残なるか五千上慢の眷属なるか大通第三の余流にもやあるらん宿業はかりがたし』(佐渡御書、958頁、編473頁)
『宿業はかりがたし』です。万人の魂を救うための徹底した人間生命の凝視なのです。人間の生命に対するこれほどの厳愛はありません。人間生命の可能性への深い慈しみと、人間生命の弱さへの同苦が、この生命凝視の根本にあると拝したい。
鎌倉で弾圧を受け、歯をくいしばって戦っている門下を根本から救うための大慈悲が流れ通っているのです。
前にも話したが、大難を受けている門下を励ます時に、中途半端な慰めなどでは魂の反転攻勢などできるわけがない。時には疑って疑って疑いぬく。ありとあらゆる虚飾を剝いでいき、それでも崩れない結晶が本物の証です。
大難にあって、自分は乗り越えた、大丈夫だ、という人が一番危ない時がある。そういう人ほど、魂がもろい場合がある。謙虚な人ほど大丈夫なものです。
頂門の一針(急所をついた痛切な戒め)というか、大聖人御自身がここまで御自分のことを厳しく見つめられていると思ったら、皆、襟を正さずにはいられないでしょう。月々日々に、強る心をもって成長していこうとする人には、魔も付け入りようがありません。
どこまでも同じ人間として「同苦」していくことです。自分も迫害者の一類かもしれない――この生命に立てば、あらゆる人の宿業を根本的に救うことができる。
創価学会の偉大さも、同苦の実践にあります。自分自身も宿業転換の途上で苦しんでいる。その人が他の人の宿業転換のために戦うから、崇高なのです。
(つづく)
御書の世界(下)第十章佐渡流罪
Click here to see your activities