◆あなたに贈る日めくり人間革命◆
※今日一日このスピーチの実戦を心がけてください。
 あなたの人間革命に乾杯!
◇生老病死◇
第1228回
2016-08-24
『南無妙法蓮華経は師子吼の如し・
 いかなる病さは障りをなすべきや』(1) 
 <どんな深い宿業だろうが、必ず断ち切っていける>
 伸一は、壮年のメンバーに、年齢や健康状態などを尋ねていった。
 そして、体調が優れないという、一人の年配者の話に耳を傾け、真心を込めて激励するのであった。
 「寿量品に『更賜寿命』(更に寿命を賜う)とありますが、死ななければならない寿命さえも延ばしていけるのが仏法です。
 強盛に信心に励んでいくならば、ほかの病が克服できないわけがないではありませんか。
 どうか、たくさんお題目を唱え、うんと長生きをしてください」
 伸一は、この男性に、念珠を贈ると、皆に尋ねた。
 「ほかに、このなかに、体の悪い方はいらっしゃいますか」
 やや、ためらいがちに、数人のメンバーの手があがった。
 「その方は、少しお残りください。語り合いたいんです」
 次の撮影までの間、伸一は、そのメンバーを懸命に励まし、病気の原因から語り始めた。
 「大聖人は、病の原因について、天台大師の『摩訶止観』を引かれて、こう述べられています。
 『一には四大順ならざる故に病む・二には飲食節ならざる故に病む・三には坐禅調わざる故に病む・四には鬼便りを得る・五には魔の所為・六には業の起るが故に病む』」
 ――この意味を詳述すると、次のようになる。
 最初にある「四大順ならざる」の四大は、地・水・火・風をいう。東洋思想では、大自然も、また人間の身体を含めた宇宙の万物も、四大から構成されていると教えている。
 「四大順ならざる故に病む」とは、気候の不順等で大自然の調和が乱れると、人間の身体に重大な影響をもたらし、各種の病気が発生することをいう。
 第二の「飲食節ならざる故に」と、第三の「坐禅調わざる故に」は、飲食と生活の不節制のことである。
 生活のリズムが乱れ、その結果、食生活が不節制になったり、また、運動不足や睡眠不足になると、内臓や神経、筋肉の病気につながっていくことをいわれたものである。
 さらに、第四の「鬼便りを得る」の鬼は、身体の外側から襲いかかる病因であり、細菌、ウイルス等々の病原性微生物もあれば、外界からのさまざまなストレスも、ここに含まれるといえる。
 第五の「魔の所為」とは、生命に内在する各種の衝動や欲求などが、心身の正常な働きを混乱させることである。
 そして、この「魔の所為」によって、仏道修行を妨げるための病が起きる。
 第六の「業の起るが故に」は、生命の内奥から起こる病気の原因である。
 生命自体がもつ歪み、傾向性、宿業が、病気の原因になっている場合をいう。仏法では、この生命の歪みを「業」ととらえているのである。
 病気の原因は、このように六種に分けて考えることができるが、具体的な病気について分析してみると、これらのうちの、いくつかの原因が重なり合っている場合が多い。
 インフルエンザの流行を例にとれば、ウイルスが原因であり、それは「鬼便りを得る」にあたると考えることができる。
 しかし、この「鬼便りを得る」には、気候の不順等、つまり「四大順ならざる」ことが引き金になったり、「飲食節ならざる」生活から体力を弱め、それが機縁になったとみることもできよう。
 さらに、その奥には、仏道修行を妨げようとする魔の働きがあったという場合もあるし、人によっては、「業」まで考慮しなければならない場合もある。
 山本伸一は、この病の起こる六つの原因を、御書の御文に即して、詳細に説明していった。
 「つまり、病気を防ぐには、まず、環境の変化に適応できるように、衣服などにも十分に気をつけることが大事です。
 また、規則正しい生活をし、暴飲暴食を慎み、運動不足、睡眠不足にならないようにすることです。
 これで、三番目までの病の原因は除けます。この予防のための知恵を働かせていくことが信心です。
 また、医学の力を借りることによって、第四の細菌などによる病の原因も、除くことはできます」
(つづく)
小説 新・人間革命 第10巻 桂冠 3、4
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