◆あなたに贈る日めくり人間革命◆
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 あなたの人間革命に乾杯!
◇民主主義◇
第1284回
2016-10-25
民主主義の本質は、
民衆の幸福に尽くすことである
 <ハリジャン初のインド大統領
コチェリル・ラーマン・ナラヤナンに学ぶ>
地道な人間交流

 山本伸一は、その後もナラヤナン副総長との友誼を大切にしていった。日本で、インドで、出会いを重ねた。 
 ナラヤナン※は一九八四年(昭和五十九年)にケララ州から下院議員選挙に立候補し、当選する。外務担当国務大臣等を経て、九二年(平成四年)、友人の国会議員に強く推されて副大統領選へ。上下両院議員の選挙の結果、なんと賛成七百票、反対一票で副大統領に就任したのである。
 後年、伸一が、直接、その圧倒的な支持の理由を尋ねると、こう答えている。
 「大臣時代の仕事ぶりを認めてくれたのかもしれません。また、数年間、大臣ではなく一般の議員として仕事をしていましたが、その間に、ほとんどの議員と友好関係をもつことができました」
 つまり、日ごろの行動、地道な陰の功労を皆が見ていて評価してくれたというのだ。また、人間対人間の交流を通して培ってきた信頼が、いざという時に花開いたといえよう。
 さらに彼は、インド独立五十周年にあたる九七年(同九年)七月、国会と州議会の議員約四千九百人による選挙で、有効投票数の約九五パーセントを得て大統領に就任。「不可触民」といわれ、差別されてきた最下層の出身者から、初めて大統領が誕生したのだ。
 新しき朝は来た。人間のつくった差別という歴史の闇を破るのは、人間の力である。
 その三カ月後の十月、インドを訪問した伸一は、大統領府を表敬訪問し、ナラヤナン大統領に長編詩「悠久なるインド 新世紀の夜明け」を贈った。
 また、二〇〇四年(同十六年)十月、伸一は二年前に大統領の任期を終えていたナラヤナンと、聖教新聞社で七年ぶり四度目の会談を行った。この日本滞在中、創価大学から名誉博士号が贈られている。
 「民主主義の本質は、民衆の幸福に尽くすことである」(注)――これは、ナラヤナンが大統領の任期を終えるにあたって議会で語った、ガンジーの不滅の言葉である。

 小説『新・人間革命』の引用文献
 注 『マハトマ・ガンジー全集 90巻』インド政府出版局(英語)
※1920年10月27日生~2005年11月9日死去(サイト・マスタ)
小説新・人間革命 29巻 源流 45
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