◆あなたに贈る日めくり人間革命◆
※今日一日このスピーチの実戦を心がけてください。
 あなたの人間革命に乾杯!
◇人間革命◇
第1134回
2016-02-11
信仰の目的は何か 
<境涯を変えることです> 
貪るから、苦しみが生まれる

 信仰の目的は何か。境涯を変えることです。
 花を見る。ぱっと詩ができる人もいる。「山路来て何やらゆかしすみれ草」。芭蕉なら、そう詠める。詩を詠まないまでも、心を花で埋めて楽しめる境涯の人がいる。
  一輪の花──寂しそうだ。だれかを思い出す。そうだ、あの人はどうしているか。元気だろうか。連絡してみよう。そういう菩薩の境涯の人もいる。花を見ても、月を見ても、何にも感じない人もいる。心が石みたいになっている(笑い)。
 ベートーヴェンが交響曲「田園」をつくった。もう、かなり耳は聴えなくなっている。しかし心の中には「田園」の鳥の声がさえずっている。小川のせせらぎが聴こえて田舎の人々の楽しい集いの声が聴こえている。激しい嵐の音も、嵐のあとの、さわやかな自然のたたずまいも、全部、ベート-ヴェンの「己心の中」にある。己心中の大自然を、彼は人類に伝えたのです。
  耳が聴こえなくても、仏法を知らなくても、それだけの境涯があった。いわんや、妙法を行じる人が、己心の宇宙を大きく広げられないわけがない。「妙」には「開く」という意義がある。広々とした己心の宝の世界を開くための信心です。何があっても楽しんでいける境涯をつくるのです。
 釈尊の言葉に、こうあった。「悩める人々のあいだにあって、悩み無く、大いに楽しく生きよう。悩める人々のあいだにあって、悩み無く暮そう」(『ブッダの真理のことば 感興のことば』中村元訳、岩波書店)
  ″悩み無く″というのは、煩悩をも即、菩提に、すなわち楽しみに変えていこう、充実に変えていこう、「悩みを乗り堪える幸福感」に変えていこうということでしょう。
  「貪むさぼっている人々のあいだにあって、患い無く、大いに楽しく生きよう。貪っている人々のあいだにあって、貪らないで暮そう」(同前)
  貪るから、苦しみが生まれる。「心の財」を楽しんで積んでいこうということです。
  また「健康は最高の利得であり、満足は最上の宝であり、信頼は最高の知己であり、ニルヴアーナは(涅槃)最上の楽しみである」とある。
法華経の智慧 薬王菩薩本事品 第二十三章
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