◆あなたに贈る日めくり人間革命◆
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 あなたの人間革命に乾杯!
◇こころ◇
第0831回
2015-02-05
ただ心こそ大切なれ
 <「慢心」と「真心」>
  昨日、ある人と語りあった。御書全編を通しての大聖人の仰せは、つまるところ何だろうかと。その一つの結論として、まず「御本尊根本」ということである。(中略)妙法のみを純粋に唱え行じきっていくという「但南無妙法蓮華経」の一念である。
 そして「ただ心こそ大切なれ」(御書1192頁)の御聖訓である。これらが、もっとも要となるともいえるのではないかということになった。
 とくに後者については、たとえ御本尊を受持し、題目を唱えていても、自身がいかなる信心の「心」であるのか。広布へと向かう「心」なのかどうか。その奥底の「心」が一切を決める。
 幸・不幸、成仏・不成仏、また仏界の方向へ行くのか、苦悩の境涯へ向かうのか。すべては、わが一心の妙用であり、厳しき結果である。この一事は、どれほど強調しても、しすぎることはない。
 宇宙にも心法すなわち「心」がある。自身にも「心」がある。自身の信心の「心」が、宇宙にも通じていく。まことに心には不可思議なる働きがある。
 わがままな心、愚痴と文句の心、疑いの心、要領主義の心、慢心、増上慢の心などは、自他ともの不幸の因である。
 それらにとらわれてしまっては、飛行機が濃霧の中をさまようようなものである。何ひとつ定かには見えない。善悪の基準もわからなくなる。自身のみならず、乗客ともいうべき眷属も不幸に堕としてしまう。
 また「慢」の心とは、たとえていえば、暴れ馬が止まらないで狂ったかのように、心がグルグルと駆けまわっていて、自分で自分がわからなくなっているようなものだ。そばにいる人たちも、けとばされてしまう。要するに、人間として正常ではない。また、自分が思っているのとは正反対に、少しも偉くはない。それどころか、慢心とか増上慢の人は、仏法上、いちばん危険な人物である。
 反対に、友を思う真心、主義主張に生きる信念の心、広布への使命を果たそうと戦う責任の心、仏子を守り、尽くしきっていこうという心、感謝と報恩と歓喜の心は、自身のみならず、一家も一族も、子孫末代まで、無限に福徳を開いていく。諸天善神が守りに守っていく。まっすぐに成仏への軌道を進めてくれる。ゆえに「心こそ大切なれ」との仰せを、強く深く胸に刻んでの一生であっていただきたい。
1988.2.25第1回各部代表者会
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