◆あなたに贈る日めくり人間革命◆
※今日一日このスピーチの実戦を心がけてください。
あなたの人間革命に乾杯!
◇師弟不二◇
第0975回
2015-07-17
師弟の因果(1)
<「師弟不二」の烈々たる一念を因として全てに勝利!>
『過去の因を知らんと欲せば其の現在の果を見よ未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ』(開目抄下231頁)
日蓮大聖人は、「開目抄」でこの心地観経の文を引用されています。
この経文は、過去世・現在世・未来世の三世にわたる生命の因果律を説いています。現在の姿を見れば、過去世の因がわかる。また現在の姿を見れば、未来の果もわかるという意味です。
この経文そのものは、通途の因果を説いたものです。しかし、佐渡流罪の大難の中で記された「開目抄」では、この経文を通して、さらに深遠なる「妙法の因果」の理法を鋭く表されていると拝されます。
すなわち、過去世からの宿命は、今世で必ず転換できる。広宣流布のために、三類の強敵と勇敢に戦い抜く中で、いかなる宿業も断ち切ることができる。難を勝ち越えて、大果報の未来を開くことができる、と示されているのです。(中略)
正義の反転攻勢へ
二十三歳の二月、戸田先生の事業の危機を打開するために奔走する中で、私は日記に記しました。
「業因、業果、善因、善果、この理法は、誰よりも悉く自己自身が知悉しているものだ。所詮、誰人を責めるものでもない。誰人の責任でもない」――。
透徹した仏法の因果律に照らすならば、運命は嘆き悲しむものではない。決然と立ち向かうものである。いな、断固として創り変えていくものである。
わが師・戸田先生は、師子王でありました。ゆえに、その弟子である私も、一切の悲哀や感傷を打ち破りました。私の胸奥には、広宣流布の師匠のために命を捧げて戦う随喜が燃えたぎっていた。この「師弟不二」の烈々たる一念を因として、正義の反転攻勢の渦を巻き起こしていったのです。
仏法も人生も、成長への最高の「因」となるのが「師匠」の存在です。師と出会い、師に応え、師と共に戦い、師の勇気と智慧を生命に刻んでいく中で、自分の小さな境涯のカラを破ることができる。それこそが、大いなる未来の自己を築きゆく勝利の根源力となるのです。
「未来の果」を創れ
信心とは、過去から現在、また現在から未来への幸福を照らし出す道です。
「過去の因」に縛られ、「現在の果」を嘆く人生は不幸です。確かに、一面では「過去の因」があって今がある。しかし、今の自分の境涯を高めていくことで、過去の因は悪因ではなくして善因となる。過去に囚われない。いな、過去さえも変えていくことができるのです。
そして、今この瞬間の一念が変われば、それが「現在の因」となって「未来の果」をいくらでも変えていけます。
日蓮仏法は、太陽の仏法です。現実を変革し、未来を創る希望哲学です。わびしさや諦めなどない。くよくよ愚痴をこぼすことなどありません。
今の一念がどうか。それによって、常勝の道が深く、強く、できあがっていく。生死流転の苦しみを断ち切り、勝利と栄光の果を創造していけるのです。
(つづく)
御書と師弟(2009.1.8付聖教)
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