◆あなたに贈る日めくり人間革命◆
※今日一日このスピーチの実戦を心がけてください。
 あなたの人間革命に乾杯!
◇音声◇
第1144回
2016-03-01
人の話をよく聞く(1) 
<現場の意見を聞く> 
マイナス情報を喜んで聞く

 指導者は、人の話をよく聞かなければならない。
とくに男性は、女性の話を丁寧に聞かねばならない。「そうですか、そうですか」「よかったですね」「すばらしいですね」と謙虚に聞かなければ幹部失格、男性失格です。
 「聞かない」「うるさい!」じゃ、だめなんだ。なかには、話し出したら止まらない女性もいるけれども(笑い)。
――女性にかぎらず、男性の話でも、グチとしか思えないこともありますが……。――
 末法は「愚癡の衆生」です。
 聞いてあげるしかない。「聞く」ことが修行です。また皆が何でも言いやすいような「雰囲気」をつくることも大事だ。″鬼も近づかない″ような恐い雰囲気では、どうしようもない。
――政治家でも経営者でも、優れたりーダーは、人の意見に耳を傾けていますね。――
 日本で言えば、松下幸之助さんを思い出す。
 「自分は学問がないから」と言われて──じつは大変、博学な人だったのだが──よく人の意見を聞かれた。
  それも現場で苦労している人の意見に耳を傾けたことで有名です。
――たとえば新製品を発売して「不評だ」と知ると、直接に工場に出向いて原因を技術陣とともに検討した。品質に問題がないとなると販売店に出向き、さらに消費者にまで会って、原因をみずから追究したということです。人から「あなたの地位ならば、担当の技術者や販売責任者を呼べばよいではないか」と言われると、「私が部下を呼んだら、部下は恐れて、私のところに来る前に解答を用意してくるでしょう。私のご機嫌を取るために、飾った報告をするかも知れない。私は予備知識がないから、その解答をうのみにする以外にない。それを恐れる。だから自分のほうから出かけるんです」(三鬼陽之助著『決断力』光文社。引用・参照)と。さすがですね。人の意見でも、都合のいい話は聞きやすいですが、いわゆるマイナスの意見を聞くことはむずかしい。自分にとって苦い意見は遠ざけがちです。――

「マイナス情報」を聞く
 「マイナス情報」を喜んで聞けるかどうかが、指導者か独裁者かの分かれ目ではないだろうか。
 独裁者というのは、威張っているが、じつは気が小さい場合が多い。だから人の意見が聞けない。

――「マイナス情報」に耳を貸さずに失敗した例は歴史上、数え切れません。それだけで何百冊もの本になるでしょうね(笑い)。優れたりーダーは共通して、マイナス情報が耳に入るように留意しています。中国の唐の第二代皇帝・太宗は優れた政治を行い、彼と臣下との問答が「貞観政要」という本にまとめられています。――

 有名だね。指導者の必読書といわれた。
――どうして、そんな善政ができたかというと、要因のーつとして、「マイナス情報を積極的に集めるシステム」を作ったからと言われています。「諌議大夫」といって、皇帝や政府の過失を積極的に指摘するポストを作り、人々が安心して厳しい意見が出せるようにしたのです。(布目潮風『「貞観政要」の政治学』岩波書店。参照)――
 マイナス情報は、黙っていたのでは、リーダーの所まで上がってこない。だから、リーダーのほうから、それをさがすくらいの姿勢が必要です。

――日本の歴史でも、九州・博多の「黒田藩」は有名です。黒田藩には「異見会」という非公式の会議があって、この場に限っては、たとえ藩主に対しても何を言ってもよいという慣習があったそうです。(童門冬二『情の管理・知の管理』PHP研究所。参照)封建時代に、こんな制度があったことは驚きですが──。

  もちろん、意見の中には、見当はずれのものも多いかもしれない。しかし、この人がこういう考えを持っているという事実自体が、貴重な判断の要素となる。
  たとえ厳しい意見でも、喜んで聞いていく度量がなければ、指導者失格であるということを確認しておきたい。
法華経の智慧  観世音菩薩普門品 第二十五章
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