◆あなたに贈る日めくり人間革命◆
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 あなたの人間革命に乾杯!
◇信心利用◇
第1245回
2016-09-14
「学会に何かしてもらおう」
という根性は、信心利用である。
 <「広宣流布のために」という心に、功徳がある>
 私も戸田先生を、ただ一人、お守りした実践者である。戸田先生を一人で、すべて支えきった。学会の「伝統の二月」も、ただ「戸田先生にお応えしよう」という私の一念から始まったのである。
 当時(昭和二十七年〈一九五二年〉)は、戸田先生が会長になったものの、弘教がなかなか進まなかった。先輩たちは、いばっていたが、何もできない。そこで戸田先生が、「しかたがない。そろそろ大作を出すか」と決断された。
 厳たる師匠の命令である。「やります」。私は師の心を抱きしめて走った。そして、いっぺんに、弘教の突破口を開き、「道」を開いた。そこから今日までの広宣流布の「大道」が開いていったのである。戸田先生は、いつも「大作にまかせておけば、おれは悠々と、ウイスキーを飲んでればいいんだから」と言っておられた。「大作がやれば必ず勝つ」。そう確信しておられた。この師弟不二こそ、学会の真髄である。
 ともあれ、私には「日蓮大聖人」と「戸田先生」以外に何もない。「御本尊」と「戸田先生」と「誠実」が、私の「三つの宝」である。私は誠実で勝ったのである。
 いちばん、正しく生きて、いちばん、悪口雑言されながら、信心で勝った。人間として勝った。仏法の目から見れば、三世という目から見れば、いちばんの勝利者であると自負している。 
 要するに、「自分中心」は仏法ではない。「法」によらなければ、仏法ではない。
 ドイツの大詩人シラーいわく「けなげな人間は、自分のことならあとまわしにするよ」。(『ヴィルヘルム・テル』桜井政隆・桜井国隆訳、岩波文庫)
 「不惜身命」の精神に通じる。「身は軽く、法は重し」である。「法」が中心であり、「広宣流布」が中心である。ゆえに「学会」が大切なのである。
 「広宣流布のために何かしよう」という心に、功徳がある。「学会に何かしてもらおう」という根性は、信心利用である。それは地獄の心である。反逆者は皆、この心であった。
1998年1月25日婦人部代表協議会、「紅梅会」「常磐会」総会
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