◆あなたに贈る 日めくり人間革命◆
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 あなたの人間革命に乾杯!
日めくり人間革命
◆師弟不二◆
第0988回
2015-08-01
師弟は「三世の契り」
 『次に法華経は末法の始め五百年に弘まり給ふべきと聴聞仕り御弟子となると仰せ候事、師檀となる事は三世の契り種熟脱の三益別に人を求めんや、「在在諸の仏土常に師と倶に生れん若し法師に親近せば速かに菩提の道を得ん」との金言違ふべきや』(秋元殿御返事、1070頁)
  「師匠となり、弟子となることは三世にわたる約束である」――仏法の師弟の絆は永遠であることを教えられています。今世で初めて弟子となったのではなく、三世の契りなのです。永遠の絆であると聞いた門下の感動と歓喜は、いかばかりだったでしょうか。
  また、この一節は牧口先生が傍線を引いて拝されていた御文であり、日蓮仏法、そして学会精神の根本を示す大変に重要な仰せです。
  仏教は「師弟の宗教」です。師弟がなければ、民衆を幸福にする広宣流布の実践は成り立ちません。師匠は、民衆のために戦う仏の境涯を、なんとしても弟子に伝えたい。
 弟子は、その師匠の生き方を、わが生き方として貫き通すなかで、不二の境涯を自身の人生に厳然と確立していく。
  師と一体となって戦う民衆が出現することが、人間の境涯を高め、人類の宿命を転換する大道となるのです。
  弟子を自分と同じ境地に導く師匠、また、師匠と同じ生き方を力強く歩む弟子。師弟共戦――共に戦うことが師弟不二の本義です。
  そして、この師弟の絆は、今世だけのものではありません。師弟は「三世の契り」であることを、明確に教えているのが法華経です。
  とりわけ法華経の焦点は、末法という法滅の時代の救済にあります。人々が正法から遠ざかり、無明が増長する闘諍の時代です。
  この時に、正しき法を、正しく求めて、その法を説く正しき師匠と出会う。そして、その師匠と共に不二の不惜と誓願の人生を貫く。
  そう決定した人にとって、師弟の縁は、現世だけのものではなく、過去世から未来世にわたって続くものなのです。
  仏と同じ慈悲の行動を、自身の振る舞いで体現し、根源の地涌の使命を発揮しているからです。
  それゆえに、三世永遠に連なっている本来の境地を、生命の奥底で会得していけるのです。これ以上の誉れの人生はありません。

大白蓮華2015年8月号№789 秋元殿御返事 12頁
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