◆あなたに贈る 日めくり人間革命◆
※今日一日このスピーチの実戦を心がけてください。
あなたの人間革命に乾杯!
日めくり人間革命
◆一人立て◆
第1130回
2016-02-04
一人立て!付和雷同するな!(完)
<一人立つ勇者からすべてが始まる>
(つづき)
粘り強く堅実に! 華やかでない勇気が本物
―― ふつう、勇気というと、何か、とても人のできないような冒険をしたりとか……そういうイメージをもちますが、ちょっと違いますね。
さらに、「けんかが強い」のが「勇気がある人」というイメージもあります。
テレビや漫画、ゲームなどを見ても、相手を殴って倒すようなものが圧倒的に多い。でも、それだけでは肉体的勇気というか、動物的勇気といえるのではないでしょうか。
池田 勇気というのは、蛮勇ではない。蛮勇は、独りよがりであり、自己中心的であり、人のことを考えない。横暴であり、傲慢です。
―― そういう政治家が多いです。
池田 蛮勇は、勇気があるように見えるけれども、それは、人間の道から外れた動物のような、野獣のような生き方でしかない。それは、人間としての知性とか、礼儀、協調ではない。本来、人間としてあるべき姿から逸脱しているのです。
―― 考えもなく、無謀に飛び出していくのも「蛮勇」の一種でしょうか。考えすぎて臆病になるのも、いけませんが――。
池田 冒険の勇気、スポーツの勇気など、さまざまな分野で、勇気は見いだせるでしょう。それらは一次元の勇気です。
それ以上に、堅実に勉強したり、堅実なる友情を結んだり、そういう日常的ななかで、「人間として正しい」道を歩み抜いていく勇気が大事なのです。それは、「忍耐」ともいえる。忍耐が、人生を良い方向に向かわせるのです。
このような目に見えない、「華やかさのない勇気」が、いちばん大事なのです。
―― 「華やかでない勇気」。すごく大事なことだと思います。
臆病だから権力で人をいじめる
池田 華やかにスポットライトを浴びて、大活躍している人が、必ずしも勇者ではない。いわんや、戦争で人を殺したり、権力で人をいじめたり、それは「臆病」であって、「勇気」ではない。
本当の勇気は、平和で、正しい「善」の行為をすることです。「地道に、粘り強く生き抜いていこう」というのが本物の勇気なのです。これこそ、まさに「宝の勇気」であり、「地道な勇気」であり、「健全なる勇気」です。
勇気がないから、物を盗んだり、人をいじめたり、人を殺したり、武器をもって人を脅かしたり、戦争をしたりする。そういう悪いことをするのは、臆病だからです。勇気がないのです。臆病は悪です。
―― 牧口先生、戸田先生は、軍国主義の時代に、絶対に「付和雷同」しなかった。自分が「正しい」と信じる平和と自由の道を進むよう、敢然と主張し、権力と戦われました。すごい勇気です。
池田 しかし、その当時は「非国民」と罵られ、牢獄でいじめられ、戦争に反対なので「臆病者」と軽蔑された。狂った時代です。今の日本も、そういう狂いの方向に向かっていることを私は心配するのです。
青春対話Ⅱ
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