◆あなたに贈る 日めくり人間革命◆
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あなたの人間革命に乾杯!
日めくり人間革命
◆苦難◆
第1345回
2017-01-11
難を乗り越える信心(5)
<正義の大逆転劇>
多くの人の成仏の道を開く大闘争だからこそ、想像もしない難が押し寄せてくるのです。
第六天の魔王の命令を受けた一切の障魔が、それぞれの能力にしたがって法華経の行者を悩まします。それが十軍の働きです。その人自身の心を破ろうとします。
それでも駄目なら、いろんな人の身に入って、つまり、最も身近な父母、きょうだいをはじめ、ついには社会的に地位ある人など、強く影響力を持つ人まで使って、諌めたり、脅したり、退転させようとします。
最後には、第六天の魔王が自ら、権力者の身に入り代わるなどして、信心を破壊させようとする。本来あり得ないと思われる転倒した事態や意表を突く状況を生じさせ、信心を攪乱し、団結を崩壊させる。そこに第六天の魔王の狙いがあるのです。
しかし、第六天の魔王といっても、その本質は、生命に潜む元品の無明が、魔の働きとなって現れてきたものです。
自身の境涯を広げようとするから、止めようとする力が働く、船が進めば波が起こり、走れば風圧が生ずるように、人間革命の道を進みゆく人々に、信心への不信、疑念を抱かせようとするのが、魔の本質なのです。
決して、自分の信心が弱いから、また、自分の信心の姿勢が悪いから難が起こってくるわけではないのです。
大聖人は、『退転せじと願じぬ』(200頁)、『ちかいし願やぶるべからず』(232頁)と宣言され、大難を勝ち越えて末法万年にわたる万人成仏の道を開いてくださいました。広宣流布に進むがゆえの大難です。したがって、大聖人門下は、いかなる障魔が競い起ころうとも、不退の信心で広布の誓願に徹することが大事なのです。
法華経の眼から見れば、難と戦う私たちは、正義の大逆転劇を演じています。「何があっても楽しく生き抜く」という大歓喜の劇を演じています。その痛快なる勝利劇で、広宣流布を遂行していく使命を担っているのです。
広宣流布は、「第六天の魔王」の支配から、この世界を取り戻し、「仏国土」として輝かせていく建設にほかなりません。熾烈な真剣勝負です。自他共の幸福を願う「仏」の軍勢と、それを妨げようとする「魔」の勢力との大闘争です。
私たちは、この大闘争の主人公であり、未来永劫の世界広布の道を開く、先駆者です。
(つづく)
大白蓮華2016年3月号№797 難を乗り越える信心―師子王の心で挑みゆけ 35頁~45頁
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