◆あなたに贈る 日めくり人間革命◆
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日めくり人間革命
◆宿命転換◆
第0659回
2014-07-29
宿命転換の原理(11)

 <「久遠の凡夫」は「使命の凡夫」>
 戸田先生は、この「大いなる因果」に生きる凡夫を、「久遠の凡夫」と絶妙に表現されました。
 「久遠の凡夫」とは、久遠元初の本源の生命に目覚めた凡夫です。
 戸田先生は、久遠の世界は「楽しく、清く、晴れ晴れとした、仲のよい世界」であるとも言われた。
 戸田先生の言葉で言えば、爾前の因果=「常の因果」は「途中の因果」です。凡夫自身が過去の途中の因果を破り、凡夫の身に、根源の因果、因果倶時の蓮華仏を顕すことができるのです。
 いわば、宿業に縛られている凡夫から、十界互具に生きる仏界所具の凡夫に変わる。
 宿命に汲々としていた凡夫が、民衆の宿命を転換しようと立ち上がる「使命の凡夫」に変わるのです。
 ――そこで、最初の質問に戻ります。途中の因果が消え去るというのは、決して、中間の因果がなくなるということではありませんね。
 そうです。先の譬えで言えば、空に浮かぶ星が消えているからといってなくなるわけではない。
 ――そこで、新たな疑問なのですが、そうすると「久遠の凡夫」にとって、宿命があるかないか、その有無はもはや、本質的な問題ではないということになるのでしょうか。
 極端に言えば、そうなります。爾前教的な「宿命を無くす」ための努力は方便と言える。
 しかし、やはり現実に生きる人間にとって、宿命というものは重くのしかかります。私たちは、日蓮大聖人の御本尊を縁として、唱題によって仏界を涌現する方途を知っています。しかし、「知る」ことと、わが身で「仏界」の力を「味わう」こととの間には、まだ距離がある。
 車もそうでしょう。免許が発行される。それで車の運転は可能です。しかし、実際には、運転を繰り返して本当の意味で安全な運転技術をマスターすることができる。
 パイロットだって、通産の飛行時間が大事だとされている。
 私たちの実践で言えば、現実に宿命と戦うなかでこそ、宿命を乗り越えていく力を身につけることができる。実際に宿命に遭遇するからこそ、だれよりも、その苦悩と戦う術を身につけることができるのです。
(つづく)
御書の世界(下)第十章佐渡流罪
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