◆あなたに贈る 日めくり人間革命◆
※今日一日このスピーチの実戦を心がけてください。
 あなたの人間革命に乾杯!
日めくり人間革命
◆苦難◆
第0587回
2014-05-18
「逆境」こそ成長の「チャンス」
 トルストイの青春も、試行錯誤の連続であった。当時の日記には、その悩み、苦しみが、にじみ出ている。
  「この七日間何一つせず」「全く特別なことは何もせず。ほとんど書かず」「ほとんど一月も何も書かず」「書けず。すっかり萎えた拙い筆」
  書きたい、しかし書けない――。若きトルストイは、一日一日、そうした挫折と戦っていた。
  仏典では、この世界を「娑婆世界」と説く。これは「堪忍世界」すなわち「苦しみに耐えていく世界」の意味である。
  諸君も仕事その他で、挫折感を味わうことがあるであろう。決して負けてはならない。忍耐し、焦らず、自分自身を磨き、力をつけることである。ともかく「前へ」進むことである。そこに、「道」は開けていく。
  「苦労」なくして「人間」ができるはずがない。若いうちから、楽しようなどと、少しでも考えたなら、最後は敗北の人生である。
 さらにトルストイの日記――。
  「よかろうが、わるかろうが、つねに書かねばならぬ。書いていると、直接の利益はなくても仕事に慣れ、文体が出来てくる。反対に、書いていないと、迷いが出て、くだらぬことをすることになる」
  行き詰ったと思うときでも、ともかくも前へ、また前へと粘り強く進む――。勉強でも、最初はわからなくとも、ともかく「学び続け」「考え続けて」いく。その挑戦のなかで、必ず理解が開けてくる。
  止まってしまえば迷いが出る。迷いが出れば、わき道にそれて「くだらぬこと」をしてしまう。止まってはならない。苦しみ、もがきながらも、「前進!」また「前進!」と、自分を励ましながら、進んでいくことだ。その人が勝つ。その人こそ、立派に「人格」ができる。
  また「腹を空かしている時の方がよく書ける」と。示唆的な言葉である。
  一般的にも、恵まれた環境にあると、かえって力を発揮できない場合がある。
  「強靭な知性」「奥行きのある人格」――それは、苦しみのなかでのみ磨かれる。「逆境」は、成長の「チャンス」なのである。
1992.11.3創価教育同窓の集い 
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